
1946年1月20日アメリカ合衆国モンタナ州出身。本名はDavid Keith Lynch。
1967年短編映画『SIX MEN GETTING SICK』を制作。
1977年、5年の歳月をかけて『イレイザーヘッド』を完成させる。本作はカルト的な人気を博すと共に、スタンリー・キューブリックをはじめ熱狂的な支持を得る。
1980年『エレファント・マン』がアカデミー賞®作品賞、監督賞を含む8部門にノミネートされると共に世界的に大ヒット、一躍脚光を浴びる。
その後『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』の監督オファーを断り、3年半かけて大作『デューン/砂の惑星』(84)を完成させた。
『ブルーベルベッド』(86)の後に発表した『ワイルド・アット・ハート』(90)でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞。また、TVシリーズ「ツイン・ピークス」(89-91)では世界中で一大ブームを巻き起こし、映画『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』を発表、再び大きな話題となり日本でも大ヒットを記録した。その後長編第7作となる『ロスト・ハイウェイ』(97)を5年ぶりに発表、本作はリンチ最高傑作と呼ぶ声も多い。
『ストレイト・ストーリー』(99)の後、2001年に発表した『マルホランド・ドライブ』が、カンヌ国際映画祭最優秀監督賞、全米批評家協会賞作品賞、NY批評家協会賞作品賞、LA批評家協会賞監督賞など各国の映画祭でも高く評価され、主演のナオミ・ワッツをハリウッドの人気女優に押し上げた。また、本作はイギリスBBCが企画した「21世紀の偉大な映画ベスト100」にて第1位に選出されるなど、名実共にデヴィッド・リンチの代表作となった。
2006年『インランド・エンパイア』を発表、全米批評家協会賞実験的作品賞及びヴェネチア国際映画祭栄誉金獅子賞を受賞した。
2017年、前作から25年後の世界を描く新作「ツインピークスThe Return」を発表、日本でも7月よりTV放送を開始した。また、監督本人が幼少期から映画監督になるまでを語るドキュメンタリー映画『デヴィッド・リンチ:アートライフ』(配給:アップリンク)が2018年1月に公開予定。
本年、監督引退を公言。今後の動向が注目されている。