COMMENT※50音順・敬称略

  • 時代に呑まれ、狂わされ。
    動乱の世を生きる二人の愛憎が交差する、
    詩的で壮大なクィア・エピック。

    儚く妖艶なレスリー・チャンの姿が鮮烈で、
    未だに心を奪われたままだ。

    ISO(ライター)
  • サントラを持っている。
    劇場での興奮そのまま渋谷のWAVEに駆け込んで
    ゲットしたっけ。

    あの調べが聞こえると、
    トァンとチョンが目の前に現れるけれど、
    やはり何度だって劇場で観たい映画。

    大九明子(映画監督)
  • レスリー・チャンが狂おしいほど妖艶で、
    残酷なほどに美しい。

    時代と運命に翻弄されていく人々の姿は、
    今でも脳裏に焼き付いて離れません。
    それほど衝撃的な作品です。

    熊江琉衣(モデル・タレント)
  • 生涯忘れられないシーン、というのがある。
    蝶衣の幸せと苦悩。絶頂と奈落。

    全てが凝縮されたラストの一瞬は、私の心に傷を残した。
    その痛みの意味を知った時、
    私は少し大人になれたのだと思う。

    段文凝(早稲田大学非常勤講師&コメンテーター)
  • あの時代だからこそ存在する人間の動きや雰囲気が
    凄く考えさせられる。
    現代ならば、小豆と石頭はこんなに回り道をしなくて
    済んだはず。

    時代に恵まれた事を改めて実感した。

    中国女子の呟き(インフルエンサー)
  • 中国、香港、台湾の合作など非常識だった時代に、
    各々の地の最高の映画人たちが手を携えた。

    これ1本で新しい歴史を作るのだという
    煮えたぎるような意志が、
    あらゆるショットに漲っている。

    暉峻創三(映画評論家)
  • 修行とは、芸とは、生きるとは、宿命を背負い、
    「性」を越えて表現する。

    蝶衣は、二度と繰り返してはいけない歴史の中で、
    藝術として生きた。

    その激動がこの映画の中にある。

    中村壱太郎(歌舞伎俳優)
  • 激動の中国における京劇という、
    それだけでも興味を惹かれる世界を描いた映画なのに、
    その中には、古い価値観と新しい価値観、
    ジェンダー観、イデオロギー、家族観、
    すべてにおいて二項対立では議論しきれない
    複雑さがあった。

    西森路代(ライター)
  • 中国映画の金字塔とも評されるこの作品、
    本当に何度観ても味わいが尽きることがない!
    もう5回繰り返し観ていますが、観るたび圧倒される。
    毎回噛み締めるように観ました。
    日本の方は中国の近代史や戯曲知識を事前に
    知っておくと、この映画の素晴らしさが更に分かると
    思います。

    ヤンチャン/楊小溪(YouTuber)
  • 己の力ではなす術がなく、
    時代の流れに翻弄される人々の姿を天意と言うならば、
    この試練はあまりにも過酷すぎる。

    レスリーが麗しく舞い、傷ついて散る。

    魂の権化、蝶のように。

    結城らんな(ライター)
  • 歴史の濁流が狂い出す時、
    愛も恩義も理想も夢も命も、あらゆる物事が
    かくも軽く映るのかと胸を締め付けられる。

    時を越えて蘇る名作に
    ただただ打ちのめされ、言葉を失う。

    李琴峰(小説家)
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